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『ファーズ―Fase』(アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル振付、ローザス)

ダンス、ローザス

『ファーズ―Fase』(アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル振付、ローザス

 2017年5月3日は、夫婦で東京芸術劇場プレイハウスに行ってローザスの公演を鑑賞しました。ローザスの原点ともいわれる『Fase』、15年ぶりの来日公演です。しかもケースマイケル自身が出演、ほぼノンストップで踊るという、貴重な70分。

[キャスト他]

振付: アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル

出演: アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ターレ・ドルヴェン

 スティーヴ・ライヒの初期作品より『ピアノ・フェイズ』『カム・アウト』『ヴァイオリン・フェイズ』『クラッピング・ミュージック』という四つの作品を用いて、音楽に合わせて踊る、というより音楽の構造を分析しそれを身体の動きで表現してみせる、という驚異の作品です。

 同じフレーズが無限に繰り返されるなか、途中で同期していた複数フレーズが次第にずれて「うなり」を生じたり、再び同期したり、自由自在に聴衆を翻弄するライヒの音楽。それを二人のダンサーが見事に視覚化してゆきます。

 市販DVDで何度も見て“知ってる”つもりになっていた作品ですが、舞台を実際に観たのは今回が初めて。冒頭、白いワンピースを着た二人のダンサーが立ち、三つの影が背後の白い壁に投影されている光景を観ただけで、映像とは違う臨場感にのけぞりました。二人の動きが少しずつずれて、重なる影に視覚的「うなり」が生じるシーンなども想像以上の迫力で、ライヒの音楽とも相まって目眩が誘発されます。

 映像との印象の違いが最も大きかったのは、ケースマイケルがソロで踊る『ヴァイオリン・フェイズ』。映像は森の中で踊っているせいかふわふわした印象も受けるのですが、無機的な背景で踊られると、その幾何学的に精微な反復運動に何ともいえない凄みを感じます。

参考(ローザス

2016年01月12日の日記

『クロスグリップ』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1949470049&owner_id=558373

2015年05月25日の日記

『レイン』

http://SNS.jp/view_diary.pl?owner_id=558373&id=1942475547

2015年04月20日の日記

『ドラミング』

http://SNS.jp/view_diary.pl?owner_id=558373&id=1941224265

2010年11月06日の日記

『3Abschied ドライアップシート(3つの別れ)』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1616672158&owner_id=558373

2010年02月06日の日記

『ナイン・フィンガー Nine Finger』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1407416285&owner_id=558373

2009年11月28日の日記

『ツァイトゥング Zeitung』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1350064130&owner_id=558373

2008年04月06日の日記

『FASE』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=768151030&owner_id=558373

2008年03月30日の日記

『Rosas danst Rosas』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=760819232&owner_id=558373&org_id=761895394

2008年03月08日の日記

『HOPPLA!』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=738483639&owner_id=558373

2008年02月10日の日記

ローザス短編集』

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=710916216&owner_id=558373&org_id=711889035